ふと

狭霧：「ふと思ったのだよ。」

水忌：「んー何を？」(仕事中)

狭霧：「まあせめてこちらを見ようぜ、靖」(水忌の首を無理矢理グキッ)

水忌：「う"ッ」

狭霧：「あ、何か凄い音がした……正直すまんかった」

水忌：「……ぅ、ぅぐ……首が捻り切れそうになった……っ」

狭霧：「それで本題に入るのだが、」

水忌：「うん、…で？」(首にシップ)

狭霧：「うわっクセッ！お年寄りくさい靖！」

水忌：「はよ始めろや！！つかコレはお前のせいだ！」

狭霧：「では言うが……レンジャーバトンをやったのを覚えているか？」

水忌：「ああ、やったな」

狭霧：「あれをだな…、いろいろな人の回答を見て来たのだよ」

水忌：「ほほう。………それで？」

狭霧：「体型に関する質問があったよな。」

水忌：「あったねェ」

狭霧：「それでだな…。大抵の人々は其の部分でお色気が入るのだよ」

水忌：「……はぁ、」

狭霧：「俺達はやってなかったな。…やりたい？」

水忌：「やりたくない」(即答：約0.01秒)

狭霧：「…早いな。少しは考える素振りをしてみろ」

水忌：「……(悩んでいるように)……やりたくない」

狭霧：「では　や　ら　な　い　か　」

水忌：「　だ　が　断　る　！つか話聞けよ。」

狭霧：「………やるか。」(スッと靖胤に向き直る)

水忌：「Σ！？(ビクッ)」

狭霧：「あ、…チッ、お前は帯を締めているから腰を触れない。」

水忌：「舌打ちするほどの事か！？」

狭霧：「つまらんな」

水忌：「(反抗期だ……。……最近仕事ばっかりでほったらかしにし過ぎたかな……)」

狭霧：「つまらんつまらん…」(じとー)

水忌：「あ、えと、何でいきなりお色気に走ろうとしたんだ？男同士でやっても気持ち悪いだけじゃないか。」

狭霧：「腐ったお姉様方に媚びを売ろうかと」

水忌：「Σ売ってどうするの！？」

狭霧：「彼女達の強さは異常だぞ？常識・一般論をも捻じ曲げる程度の能力を持っているからな。」

水忌：「……すげェな……」

狭霧：「という訳で少し頑張ろう」

水忌：「Σ嫌ですよ！」

狭霧：「チッ、俺に反抗か…」

水忌：「反抗しているのはお前だ反抗期め！」

狭霧：「………………あ、背後さん。靖胤が猫耳欲しいと言っている。」

水忌：「Σ言ってねェーーー！」

背後：「えーだって今月携帯料金やばすぎる……フルブラウザ表示なんてしたばっかりに3万……」

水忌：「手に負えねェ」

狭霧：「ショ・ミーンの辛いところだな」

水忌：「Σショ・ミーンて！」

背後：「もー本当に狭霧は面白いな。彼氏にするならお前みたいな奴が良いなァ」

狭霧：「勘弁してください」(深々)

背後：「おっと、どういう意味かな」

水忌：「…………狭霧が彼氏て。アンタ相当アレだな」

背後：「大丈夫大丈夫。彼女にするならお前だから」

水忌：「Σ嬉しくない！『大丈夫』の要素が全く見当たらない！」

狭霧：「俺は彼女にするならフェレットがいい」

水忌：「Σ彼女じゃない！人間ですらない！」

背後：「はっはっは、流石だな狭霧。回答が一味違うねェ」

狭霧：「(照れ)」

水忌：「一味どころじゃねェだろ！てか照れんなお前！」

背後：「お前もすっかりツッコミキャラだな」