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SilverRainの水忌・風魔(b32238)と葛葉・狭霧(b58633)のブログです。 このキャラ2人が日常会話や日記を綴る、というコンセプトなのでその辺よろしくお願いします。                                                                          +*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+* このサイトに掲載されている作品は、株式会社トミーウォーカーのPBW『TW2:シルバーレイン』用のイラストとして、作成を依頼したものです。  イラストの使用権は私(管理人)に、著作権は『寛斎タケル氏』『悠貴氏』『濃茶氏』に、全ての権利は株式会社トミーウォーカーが所有します。
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それは、彼からの手紙だった。

最近、姿を見掛けない(というか、そもそも私が皆を避けていたのだが)と思っていたら……。




……近くで、鳥の羽ばたきが聞こえた。

やがて、私の目の前には一羽の鳩が降り立った。

…彼が常に連れ歩いている鳩だった。

その鳩は片足を…否、正確には、その足に括り付けられている手紙を、差し出した。

怪訝に思いながらも静かに外し読んでみると……

「…………。」

…正直、少しばかり驚いた。

彼が今そのような事をしているなど、全く思わなかった。

取り敢えずは手紙を運んでくれた鳩に礼を言い、別れの言葉と慰労の意を告げた。

飛立つのを見送った後、自室に戻り改めて手紙を読み返す。

「……何故、謝る…。」

謝って欲しくは無い。これでは何処か私が惨めではないか。

少々拗ねて、再び手紙に目を戻す。

「……それでもわざわざ手紙を寄越すあたり、不思議だよな、お前もさ……」

ぽつり、と呟き、手紙を畳み仕舞った。

障子を開き外を見る。

まだ夜は明けていない。

月は煌々として冷たい。

空は広々と広がる。

己の口から漏れる息が、白く色付いて目に映る。

…寒い。とても寒い。

しかし頭が冴え渡り、考え事をするには丁度良い塩梅である。

…正直、彼の言葉をどのように捉えれば良いのか分からぬ。

何故私に其れを伝えたのかもよく分からぬ。(おそらく、義理堅い彼の事だ。一応は伝えておこうと思ったのだろう。という結論に落ち着いた。)

兎にも角にも、今の私に言える事は、

「…貴殿にとって、良い『きっかけ』とならん事を祈っている…。……健闘を、ミカエル…殿。」

あの月に向かって。

その言の葉は、闇に溶け込み、消えて失くなった。

後には静寂だけが残った。

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